カルチャー 2020.06.22

ニトリ全社員が活躍できる「多数精鋭」な組織づくりを目指すための人材教育とは?

近年、社会から求められる人材像に大きな変化が起きています。 ひとつの専門性を極めたI型人材、T型人材が重宝される時代から、今や求められるのは、幅広く複数の分野に精通する「エキスパート・ゼネラリスト」です。

その人材を、独自の教育制度によって多く輩出できる仕組みが、ニトリには備わっています。その仕組みとは何か。組織開発室長の永島が語ります。

▲組織開発室長 永島寛之

今の時代に求められている人材

永島: 金融から宇宙まで異なる複数の分野において、スペースXやテスラを創業し、成功を収めていることで有名なイーロン・マスクは、幼少時から科学、数学、哲学、文学などの幅広い学問を学び、それぞれの基本原則をつなげることで、革新的なアイデアを生み出してきました。

ビル・ゲイツもまた、「幅広い分野でたくさんの才能を養うことが、人を真の意味で成功に導く」と語っています。

今や、業界や職種の垣根が不透明な時代。ひとつの高い専門性があるだけでは、もはや立ち行かなくなってきているのです。

そんなエキスパート・ゼネラリストを50年以上も前から育成することで成長してきたのがニトリです。私たちは彼らを「ニトリ型人材」と呼んでいます。

その人材育成に欠かせないのが、配転教育とニトリ独自のバリューチェーンです。

ニトリは「製造物流IT小売業」というビジネスモデルを有し、原材料の調達から製造、販売に至るまでのすべての工程を一貫して自社で実施。その強みを活かし、各部門の領域を越えて、全社最適の視点で各部門が協力し合いながら、問題解決、製造コスト削減などを進めることができます。

さらに、この幅広い領域のなかを、社員は平均2-3年ごとに配置転換をくり返します。各部署で専門性を身に付けながら視野を広げることで、ディスラプションを起こせるニトリ型人材が誕生するのです。

では、実際にニトリにはどんな社員がいるのか。ニトリ型人材の一人、@okaを紹介しましょう。

部署間の垣根を超えたシステム開発

▲ O2O推進室 @oka

@oka
1999年入社。2店舗で店長を経験し、業務システム室や経営計画推進室、営業企画室、都市型店舗標準化プロジェクトを経て、2017年に現職のO2O推進室に就任。

@oka:現部署のO2O推進室で私が手掛けたのは、ニトリアプリ内の機能「カメラdeサーチ」の開発です。欲しい商品の画像さえあれば、それに類似するニトリ商品を簡単に検索することができます。目的の商品を直感的に検索が可能です。

この機能の開発のベースとなったのは、都市型店舗標準化プロジェクト時代の経験です。お客様がスマホの画面を出しながら、「こんな商品ありますか?」と店頭でよく声をかけられました。スマホの登場で買い物のきっかけが多様化していることを実感し、「画像から簡単に商品が検索できれば・・・」という想いを抱えていたのです。

また、カメラdeサーチは、世界最先端である中国アリババの画像検索エンジンを日本で初めて導入したのですが、これは、経営計画推進室で他社とのマッチングで成長していく策を考えてきた経験が活きました。さらに、元々ITに疎かった私がそのスキルを高められたのは、業務システム室で従業員の悩みや不満を仕組みで解決するノウハウを学んだからこそです。
そしてその大前提として、店舗での勤務経験がすべてのベースになっています。

これまでの経験と知識の結集で、実装に至ったカメラdeサーチ。複数の専門性がなければ、もしかしたら誕生していなかったかもしれませんね。

ニトリが目指すは「多数精鋭」

▲ニトリの30年計画

永島:2032年に店舗数3,000店、売上高3兆円を私たちは目標に掲げており、今まで以上に事業領域の拡大、グローバル化が必要となります。

この壮大な目標には、少数精鋭で今までのコアコンピタンスを磨くだけでは到底届きません。多くの人材が新しい領域に挑戦することで、これまでとはやり方を変えた非連続的な成長ができるのです。

そこで力を入れているのが、多くのニトリ型人材を集結させた「多数精鋭」な組織づくりです。少数が精鋭部隊になるのではなく、全社員が活躍できることを目指しています。

そのために新たなプラットホームを構築することで、最適な人材登用と社員一人ひとりが目指すキャリアに沿ったカリキュラムの提供が可能な環境を取り入れました。

この他にもさまざまな教育制度を設けています。多岐に渡る事業で広い視野、多様な専門性を習得し、全員が精鋭に、全員がニトリ型人材を目指せるのです。

会社の成長は社員一人ひとりの成長があってこそだと信じ、ニトリはこれからも歩み続けます。

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