斎藤清《競艶》1973　
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　現代版画界の第一人者、斎藤清は、1907（明治40）年、福島県会津坂下町に生まれました。少年期を夕張で過ごし、14歳で小樽へ奉公に出て働きながら絵を描き始めます。24歳の時、画家を志して上京。はじめ油彩画で白日会展や国画会展に入選を果たしますが、1936（昭和11）年、日本版画協会展入選後は、版画制作に注力するようになりました。1951（昭和26）年には第１回サンパウロ・ビエンナーレ展に出品した版画《凝視（花）》が日本人賞を受賞。以後、日本を代表する作家として国内外で高い評価を得て、日本の現代版画の国際的な地位向上にも大きな役割を果たしました。その作品は、簡潔なかたち、すっきりと整理された画面構成のなかに、誰にも共感を呼ぶ豊かな叙情性をたたえています。
本展では、小樽芸術村が収蔵する木版画の中から、近年新たに収蔵した作品を中心に約60点を展示いたします。故郷会津の風景に取材した作品の一部は、「やないづ町立斎藤清美術館」の協力により、描かれた場所の実景を撮影した写真と共にご紹介いたします。斎藤清にとって画業の出発点となったまち、小樽で、その作品の魅力に触れていただければ幸いです。

　斎藤清《柿の会津(15)》

【関連企画】
講演とギャラリー・トークに参加を希望される方は、電話（0134-31-1033）またはメール（nitoribzd@nitori.jp)でお申し込みください。

◎　講演「斎藤清の出発点・小樽」【参加者募集中】
講師　星田 七重（市立小樽美術館主幹学芸員）
日時　10月1日（土）14:00～15:00
定員　15名（要予約）
参加料　無料（本展のチケット提示が必要）
会場　旧荒田商会2階

◎ギャラリートーク【終了】
日時　9月３日（土）①14:00～　②19:00～
定員　10名様（要予約）
参加料　無料（当日購入のチケット必要）

◎ナイト・オープン
会期中の毎週土曜日は、午後８時まで開館いたします。
※ 最終入場は午後７時30分まで

◎やないづ町立斎藤清美術館オリジナルグッズ販売
ポストカードやトートバックなどすぐれたデザインのグッズを販売。

◎市立小樽美術館「幻視者・一原有徳の世界21／一原有徳と小樽創作版画のひとびと」
一原有徳の作品と共に、成田玉泉や斎藤清ら小樽で交錯した５人の版画家の足跡を展示。
会期：開催中～2023年2月12日（日）
会場：市立小樽美術館（小樽市色内1丁目9番5号）
料金：一般　900円　高校生・市内高齢者　450円（変動あり）
※7月16日～9月19日の期間に限り、小樽芸術村「斎藤清版画展」のチケットまたは「似鳥美術館入館券」提示で観覧料２割引
お問い合わせ：市立小樽美術館　0134-34-0035

■ 利用のご案内　
※ 状況により変更になる場合があります。お出かけ前にこちらでご確認ください

【開館時間】9:30～17:00（最終入場16:30まで）　会期中無休
【入場料】
一般1,000円、学生600円、高校生500円、中学生400円、小学生300円
※　本展の会期中に限り、市立小樽美術館の入館チケット提示で本展の入場料2割引
※　大学生、高校生、中学生は、学生証等の提示が必要　
※　障がい者手帳をお持ちの方無料（介護者の方は１名様のみ無料）

【ご来場の皆様へ　新型コロナウイルス感染拡大防止に関するお願い】
●発熱や体調不良等の症状のある方はご来館をお控えください。●ご入場の際はマスクの正しい着用と手指消毒をお願いいたします。●一定の間隔をあけた鑑賞をお願いいたします。●混雑時には入館にお時間をいただく場合がありますので、ご了承願います。