小樽芸術村では4月29日より、企画展「小磯良平のスケッチブック」を開催いたします。
小磯良平の女性像や小説挿絵の下絵など、選りすぐりの約100点をご紹介いたします。
日時/2021年4月29日(木・祝)~6月27日(日)
会場/小樽芸術村 旧三井銀行小樽支店
開館時間/9:30~17:00(最終入場16:30まで) 会期中無休
※5/17~6/20の間、平日は11:00~15:00(最終入場14:30)、土日は10:00~16:00(最終入場15:30)
観覧料/一般500円、学生300円、高校生200円、中学生以下無料 学生証の提示が必要
※上記は状況により変更の場合があります
小磯良平(1903-1988)は、日本近代洋画を代表する画家の一人です。
西洋絵画の伝統に学び、卓抜した描写力による優美でモダンな作風で、多くの人々を魅了しました。優れた素描家としても知られていた小磯は、「常日頃、素描をすることが私の仕事である(小磯良平「私の素描」『小磯良平素描集』1980 朝日出版社)」と考え、生涯に渡って素描に取り組み続けました。穏やかで洗練された雰囲気をもつ小磯の素描は、一つの作品として鑑賞しうる魅力を備えているとともに、制作にあたっての思考やプロセスを知る上での資料としての役割も果たしています。
本展では、小樽芸術村が所蔵する小磯良平の素描作品の中から、人気の高い女性像や、雑誌や新聞の小説挿絵の下絵など、選りすぐりの約100点をご紹介いたします。出品作は全て、今回が初公開となります。
線と線が響きあい、絵が生み出される場所―小磯良平の創作の起点である「スケッチブック」をそっと覗いてみませんか。
●みどころ➀ 小磯芸術の代名詞!清楚で理知的な「女性像」。
小磯は女性像を生涯描き続け、人気を博した画家です。優れた素描力によって生み出される清楚で理知的な女性像は、まさに小磯芸術の代名詞といえます。本展では、椅子に腰かける女性や裸婦、また聖画の習作など、20点程度の素描を展示します。その確かな描写力をご堪能ください。
●みどころ➁ 思考と試行。小説挿絵にみる小磯良平のもう一つの顔。
小磯は油絵に優れた作品を多く残した画家ですが、それと並行して、1932年からは雑誌や新聞に連載された小説挿絵の仕事に取り組みました。その量は膨大で、現在知られているだけでも30本以上の長編小説を手掛けていたことが分かっています。このたび小樽芸術村で収蔵している小磯の素描452点を調査したところ、うち100点以上がそれらの挿絵の下絵であることが分かりました。そこで本展では、小説挿絵の下絵約80点を、実際に紙面に掲載された挿絵の写真や小説本文の抜粋と共にご紹介します。掲載紙面を見るだけでは知ることのできない、小磯良平の「思考と試行」の痕跡をたどってみませんか。
●関連企画
サロントーク(予約制・各回定員10名)
担当学芸員が本展のみどころをご紹介します。
お電話またはメールにてお申し込みください。(メールには、お名前とお電話番号をご記載ください)
日時/➀5月15日(土)14:00~14:40 開催中止 ➁6月15日(火)11:00~11:40 開催中止(各回30分前より開場)
会場/小樽芸術村 旧荒田商会2F
※ステンドグラス美術館までお越しください
料金/本展のチケットをお持ちの方は無料
※受付時に本展のチケットをご提示ください
※別日に購入したチケットも利用可能です
※チケットをお持ちでない方は当日受付でお買い求めください
●同時開催
トピック展「小磯良平のスケッチブック in 似鳥美術館」
北海道ゆかりの小説家 三浦綾子の小説『積木の箱』の、小磯良平が手掛けた挿絵の下絵を17点ご紹介いたします。
日時/2021年4月29日(木・祝)~6月27日(日)
会場/小樽芸術村 似鳥美術館2F
※別途観覧料がかかります
みなさまのお越しを心よりお待ちしております。