似鳥美術館では、去る1月4日に新年に合わせて「福をよぶギャラリートーク」を開催しました。
その中から、何点かおめでたい作品を紹介いたします。
▲4階展示室 下村観山《寿老》
白い髭をたくわえ、白鹿を伴う老人は寿老人。七福神の中では長寿を司る福神です。
眼光鋭く見据える先は・・・?
▲2階金庫室 高村光雲《恵比寿》《大黒天》
向かって左が網を投げる恵比寿さま、向かって右は”打ち出の小槌”を構える大黒さま。
どちらも福々しいお顔付でお馴染みの福神様たちです。
ギャラリートークでは、このほかにも富士山や牡丹(開運富貴)、猫(長寿)、孔雀(繁栄)などの吉兆モチーフを描く作品を観て回りました。
古来、中国ではおめでたいできごとを予めお祝いする「予祝(よしゅく)」という方法で福を招いてきました。
伝統的な日本美術にはその影響が反映されえており、吉祥モチーフを取り入れた作品を多々見ることができます。
ぜひよい一年を迎えるべく、おめでたい作品をご覧にいらしてください。
本年も皆様のご来館をお待ちしております。