ステンドグラス美術館 旧荒田商会・旧高橋倉庫
Stained Glass Museum
「神とイギリスの栄光」
1919年頃 イギリス
第一次世界大戦の戦勝記念と犠牲者の追悼のために制作されました。イングランドの守護聖人、聖ジョージがキリストから王冠を受け、両脇にはアイルランド、スコットランド、ウェールズの守護聖人やともに戦ったフランスを表す聖ニコラウス、聖女ジャンヌ・ダルクの姿も見られます。
「種まく人」
19世紀末~20世紀初め イギリス
イエスが話した例え話を描いた作品です。蒔いた種が鳥に食べられたり、石だらけの道で枯れてしまったり、芽が出ても周りの茨に覆い尽くされてしまったりすることがあるが、言葉を聞いて悟る人は良い土地のようなもの。素直な心で神に向き合うことは多くの実りを得ると説きました。
「カンタベリー物語」
19世紀末~20世紀初め イギリス
14世紀のイングランドの詩人、ジェフリー・チョーサーが書いたカンタベリー物語をもとに制作されました。巡礼に向かう様々な階層の人々が語った話としてまとめられた物語です。貴族や聖職者、農民、職人と見られる人々が列をなしてカンタベリー大聖堂へ巡礼に向かい進んでいます。
「最後の晩餐」
1901年頃 イギリス(エジンバラ)
アラン・バランタイン&ガーディナー工房
イエスがユダの裏切りを知りながら、弟子たちと過越祭に最後の食事をとる場面です。イエスは静かにパンを裂いて弟子たちに与えますが、この中に裏切り者がいるというイエスの言葉に弟子たちは驚いた表情をしています。ユダは、腰に裏切りで得た銀貨30枚を入れた袋を提げています。
「磔刑図」
1890年~1900年頃 イギリス
5本の高窓で構成され、十字架に架けられるイエスの姿を中心に聖母マリアや弟子のヨハネ、イギリスにゆかりの深い聖人たちが描かれています。中央の窓が最も大切な図柄で、教会の権威を表す十字架のついた球体を手にした神が、輝く光、マンドーラの中に立っています。