小樽芸術村 OTARU ART BASE

お知らせ

2025/02/04

【作品紹介】造船王のコレクション

現在、似鳥美術館で展示している円山応挙《卓文君》(4階展示室)と同じく応挙《双鶏ノ図》(3階ちっちゃこい展)はかつて造船王と呼ばれた川崎正蔵男爵の旧蔵品でした。

川崎男爵は、神戸・布引に日本で初めての私立美術館を設立し、自らが収集したコレクションを展示していました。

そのうちの一つ「長春閣」で、円山応挙の作品を展示・収蔵していたようです。

作品の収納箱や図録に掲載されている図版から、当館の所蔵となっている2点が川崎男爵のコレクションであったことがわかっています。

100年以上昔の印刷ですが、カラー図版が掲載されています。

収納箱には管理のための番号などがラベルで貼られています。

 

円山応挙は江戸時代中期に京都で活躍しました。存命中から今に至るまで、人気の高い絵師です。 「奇想の画家」が注目を集める昨今ですが、「奇想」ではない応挙の素直で朗らかな描写をぜひお楽しみください。

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