小樽芸術村 OTARU ART BASE

お知らせ

2020/06/30

おうちで楽しむ小樽芸術村 第49回 「パート・ド・ヴェール」とは

似鳥美術館地下1階のアールヌーヴォー・アールデコグラスギャラリーには、
「パート・ド・ヴェール」の作品を展示している一角があります。

「パート・ド・ヴェール」とは、フランス語で「ガラスの練り粉」を意味するガラスの成形技法の名前。
その名の通り、粉末ガラスに粘着剤を加え、ペースト状にしたものを型に詰めて焼き上げる技法です。


「パート・ド・ヴェール」で制作されたアマルリック・ワルター《カメレオン文トレイ》
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古くはエジプトやメソポタミア地方で用いられていましたが、その後一度断絶。
19世紀後半にフランスの工芸家アンリ・クロによって再興されると、アールヌーヴォー・アールデコのガラス作家たちの注目を集め、多くの優品が生み出されていきました。

当館では、代表的な作家であるアマルリック・ワルターやアージー=ルソーの作品を展示しています。


アージー=ルソー《ヘスペリデスの園文花器》(部分)
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半透明の柔らかい色彩と、砂糖菓子のような質感にご注目ください。(金澤)

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