小樽芸術村 OTARU ART BASE

お知らせ

2022/05/28

【今週の1点】《祝福を受ける兵士と家族》

今週も、4月28日に開館した西洋美術館で展示中の作品をご紹介いたします。


画像が表示されない方はこちら
《祝福を受ける兵士と家族》
1920年 イギリス ピアス工房
マクファディン記念教会(マンチェスター、チョールトン・カム・ハーディー)

ティンパヌムの中心に純血を表す白百合が描かれていることから、聖母マリアに感謝を捧げた作品と考えられます。その下には兵士と寄進者の妻や子供たちが描かれていますが、兵士は第一次世界大戦の近代装備ではなく、中世の甲冑を着けた騎士の姿で描かれています。このことから、特定の人物ではなく、先祖の騎士達から現代まで続く家柄を表していると考えられます。 前回ご紹介した《キリストの祝福をうける兵士》と対になる作品です。(神)


※「ティンパヌム」とは、教会建築に設けられる、梁と屋根の間のアーチ型や三角型の壁面部分のことです。ステンドグラスの場合は、その壁面を飾るための装飾窓のことをいいます。

PAGE TOP