小樽芸術村 OTARU ART BASE

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2020/10/31

【今週の1点】ガレ《魚水中風景文彫花器》1900年頃

 

ガレ《魚水中風景文彫花器》1900年頃、被せガラス、カメオ彫、サリッシュール、パティネ
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 ガレは、魚や海藻をモティーフに水中を表した作品を残しています。本作では、不透明の黄緑色ガラスによる器体に、垂直に泳ぐ魚の姿が彫り込まれています。溶かし込まれた色ガラスの斑紋とあいまって水の流れが感じられます。ここではサリッシュール技法が用いられています。この名称は、本来、制作工程で不純物によって生じた汚れを意味するものでしたが、ガレは意図的に様々な不純物をガラスの表面にまぶし、斑紋を生じさせています。(佐藤)

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