12月10日より、似鳥美術館で、トピック展示「福よ来い！吉祥のかたち」展が始まりました。
今日は出品作品の中から、当館初公開の作品をご紹介します。

横山大観（1868~1958）
《蓬莱山（ほうらいさん）》
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蓬莱山は、中国の東方にあるとされる神山のこと。仙人が住み、鳥獣はみな白く、金銀の宮殿が立ち、玉の木が生え、不老不死の仙薬があるといいます。不老長寿の願いが託された、祝賀の席に飾られることの多い画題です。
本作では、横長の大画面に流水、松茂る岩礁、飛翔する鶴が配され、悠久の時を刻む理想郷が水墨の濃淡であらわされています。(磯崎）