先週に引き続き、旧三井銀行小樽支店で開催中の企画展「小磯良平のスケッチブック」の出品作をご紹介します。
小磯良平《草花》
野の草花を描いた素描作品。素朴な筆致の中に、小磯の自然に対する優れた観察眼を感じ取ることができます。
小磯が植物を描いた代表作といえば、武田薬品の機関紙『武田薬報』の表紙絵として描いた、薬用植物の水彩素描が挙げられます。その緻密さから学界で高く評価され、愛好者も多い作品群です。
人物画に比べると数は少ないものの、小磯は植物を描いた作品においても、その優れた実力を発揮しています。(金澤)