小樽芸術村 OTARU ART BASE

お知らせ

2022/06/11

【今週の1点】東洲斎写楽《三代目坂田半五郎の藤川水右衛門》

今週は、ただいま開催中の浮世絵コレクション展 前期「人を描く~美人画、役者絵を中心に」に展示中の作品の中から、
当館初公開となる東洲斎写楽《三代目坂田半五郎の藤川水右衛門(ふじかわみずえもん)》をご紹介します。


画像が表示されない方はこちら

寛政6年(1794)5月に都座で上演された「花菖蒲文禄曽我(はなあやめぶんろくそが)」に取材した作品。
石井兵衛という人物を殺し、三人の遺児に追われる立場となった水右衛門が、兵衛の長男の源蔵と対峙する場面を描いています。見開いた目や引き結んだ口元が、源蔵を威嚇する水右衛門の迫力を表しています。
演じたのは、敵役を得意とした三代目坂田半五郎。東洲斎写楽《二代目坂東三津五郎の石井源蔵》(本展に出品)と対になる作品です。

PAGE TOP