小樽芸術村 OTARU ART BASE

お知らせ

2021/03/13

【今週の1点】葛飾北斎《唐土名所之絵》

今週は、開催中のトピック展「葛飾北斎特集」から、当館初出展の作品をご紹介します。

 

葛飾北斎《唐土名所之絵(もろこしめいしょのえ)》
天保11年(1840)
画像が表示されない方はこちら

飛ぶ鳥が地上を見下ろすように中国全土を一望の下に収めた作品。万里の長城や各地の名山などがぎっしり描き込まれています。北斎は、50歳代から5点の鳥瞰図を手がけました。本作は「画狂老人卍(まんじ)」と号した数え81歳ころの作品。見たこともない風景を大胆に描出する構想力と、広大な範囲を小さな紙面に詳細に描き切る技術に驚かされるとともに、未知の土地への想像がかきたてられます。 (磯崎)

PAGE TOP