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黒田清輝《荒苑斜陽》
1910年 油彩、キャンバス
133.1×84.6cm
黒田清輝は、明治以降、本格的に移入された西洋画を日本に根付かせ「日本近代洋画の父」と呼ばれた画家です。
本作は、黒田が開催に尽力した日本初の官展である文展(文部省美術展覧会)の第4回(1910年開催)、またイタリア万国博覧会(1911年開催)に出品された、風景画の代表作の一つ。縦長の大きな画面には、夕陽を浴びる大木とその周りに生い茂る草木、白雲の浮かぶ青空が豊かな色彩によって描かれており、それぞれ細やかに使い分けられた筆触によって自然な奥行感が表現されています。(金澤)