小樽芸術村 OTARU ART BASE

お知らせ

2023/05/05

【企画展紹介】「広重づくし」見どころコラム②

5月5日は端午の節句。
この時期は、町中のいたるところで鯉のぼりを目にしますね。
開催中の企画展「広重づくし」では、鯉のぼりがはためく江戸の風景を描いた初代広重の作品をご覧いただけます。


初代広重《名所江戸百景 水道橋駿河台》 「広重づくし」出品作
安政3年(1856)
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端午の節句は、江戸時代に入ってから庶民にも親しまれる行事として広まりました。
鯉のぼりが飾られるようになったのも江戸時代からです。
本作では、画面いっぱいに描かれた手前の鯉のぼりの他に、右手奥にも大きな鯉のぼりが2つ飾られています。

ちなみに、左側に広がる水道橋の武家屋敷が立ち並ぶエリアには、鯉のぼりではなく吹き流しや鍾馗(魔よけの神様)ののぼりが飾られています。
当時、このように武家は吹き流しやのぼりを飾り、町人は鯉のぼりを飾りました。

しかし、飾るものに違いはあれど、こどもの無事成長を願う気持ちは同じであったはずです。

本展は、未就学児のお子様や小樽市内の小中学生の方は無料でご観覧いただけます。
ぜひ、お子様と一緒に江戸の鯉のぼりを見にお越しください。(金澤)

*入館料等の詳しい情報はこちらをご参照ください。

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