似鳥美術館の4F展望室から3F展望室へ降りていくと、突然現れる大きな青い手。
ご覧になったことのある方は、きっとその存在感に驚かれたことと思います。
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タイトルは《手の椅子》。
この青い手の正体は、岡本太郎が制作した椅子作品です。
岡本太郎は、前衛芸術の旗手として活躍した画家・彫刻家。
1970年に開催された日本万国博覧会(通称:大阪万博)においてはテーマ館のプロデューサーを務め、《太陽の塔》を制作しました。
太郎は「広く一般の身近にふれるものこそ価値がある」と考え、1950年代以降は数々のパブリックアートを手掛けます。
そして椅子やグラスなど、インダストリアルデザインの分野でも活躍しました。
本作《手の椅子》も、それらの取り組みの中で制作された作品の一つと考えられます。
似鳥美術館3F展望室では、《手の椅子》の他にも《駄々っ子》や《坐ることを拒否する椅子》など、太郎の椅子作品をずらりと展示しています。
※展示場所が分からない場合は、お手数ですが受付までお尋ねください。
お越しの際は、ぜひお見逃しなく。(金澤)