岡田三郎助 《裸婦》 1901(明治34)年 画像が表示されない方はこちら
岡田三郎助(1869-1939)は、フランス留学から帰国した黒田清輝らが結成した「白馬会」の創立メンバーの一人。黒田より3歳年下の岡田は、1897年フランスに留学し、黒田と同じラファエル・コランに学びます。黒田同様、明るい外光表現を取り入れた画風を身に付け、1902年に帰国した岡田は、その後東京美術学校(今の東京藝大)の教授として活躍しました。
女性像を得意とした岡田は裸婦(ヌード)の表現に才能を発揮、とりわけ背面像にこだわった作品で知られています。本作でその後ろ姿の美しさをご堪能あれ。(佐藤)