江戸時代中期の絵師・伊藤若冲の《雪柳雄鶏図(せつりゅうゆうけいず)》を似鳥美術館にて展示公開しております。
伊藤若冲は江戸時代中期、京都錦小路の青物問屋の長男として生まれます。40歳で弟に家督を譲り、以後85歳で逝去するまで画業に専念しました。はじめは狩野派に学びましたが飽き足らず、古寺に伝わる宗、元、明画や沈南蘋などの花鳥画を数多く模写します。また、庭に鶏を飼って写生に努め、独自の画風を創出しました。
本作は、近年出現した若冲の初期作品。
代表作《動植綵絵》(宮内庁三の丸尚蔵館蔵)に至る試みを示す、貴重な一幅です。
若冲作品の収蔵公開は道内美術館で初となります。この機会にぜひ、足をお運びください。
皆さまのお越しを心よりお待ちしております。