各分野に詳しい講師の先生にお話いただくシリーズ講座「似鳥美術館研究会」。
昨年の5月より開催してまいりました本講座は、
2月23日(土)に最終回「似鳥美術館 これまでとこれから」を無事終了いたしました。
これまで講師を務めていただきました先生方、
そしてお越しいただきました皆さまへ改めて御礼申し上げます。

最終回「似鳥美術館 これまでとこれから」では当館学芸部長の磯崎亜矢子が講師を務め、
似鳥美術館の新たな展示作品のご紹介やこれまで行われた教育普及活動、
そして今後開催予定の展覧会や講座などについてお話しました。
まずご紹介しましたのは昨年12月新収蔵の藤田嗣治《カフェにて》。
*展示開始時のおしらせはこちら
藤田晩年の傑作とされており、まさしく似鳥美術館の「顔」となる作品です。
実は同主題・同構図の作品が世界に7点(油彩・素描含む)あることが確認されており、
他の数点との違いについて詳細に見ていきました。
次に、昨年11月にグランドオープンしました
「ルイス・C・ティファニー ステンドグラスギャラリー」をご紹介。

ここでは、実際に当ギャラリーの作品展示にあたり修復活動に携わった当館スタッフの菅原を交え、
細かい修復内容や裏話なども聞くことができました。
その後、似鳥美術館でこれまで実施した学校との連携事例のほか、
他館で実施されている高齢者やビジネスパーソン向けのプログラムなど、
美術館のさまざまな活用方法を紹介しました。
さて、これまで全10回、似鳥美術館研究会を開催してまいりましたが、
単に作家・作品に関する知識を得るだけでなく、
得た知識を実際に作品の鑑賞に役立てていただけたのなら、とても嬉しく思います。
直接作品と向き合うことで得られる感覚や情報は、何にも代え難い貴重なものです。
本講座が、少しでも皆さまの美術を楽しむ手助けになれていましたら幸いです。
そして、小樽芸術村では今春より、
また新たなシリーズ講座の開講を予定しております!
詳しい内容が決定し次第このお知らせ欄にてお伝えしますので、ぜひお見逃しなく。
皆さまのお越しを心よりお待ちしております。