似鳥美術館研究会「岸田劉生-小樽芸術村所蔵作品を中心に」を1月19日に開催いたしました。
雪の中お越しいただいた皆様、ありがとうございました。
日本の近代美術の歴史に大きな足跡を残した岸田劉生。
小樽芸術村では現在、劉生の作品を6点所蔵しており、そのうち4点を常設展示しています。
今回の研究会では、当館学芸員の金澤聡美が、劉生の画業を4つの時代に分け
ポスト印象派や西洋古典絵画などの「感化」を受けながら独創的な美の世界を築いていく過程を紹介しました。
金澤聡美学芸員
そして、他館で所蔵する作品との比較や、劉生が几帳面につけていたという日記をひきながら、当館所蔵作品を解説。
日記によると、《静物(リーチの茶碗と果物)》には、金粉が使われているのだとか!
ご来館のさいには、観察してみてくださいね。
また、ともに美術団体を結成した高村光太郎や中川一政、
晩年の劉生と交流のあった梅原龍三郎など、似鳥美術館で展示中の他作家との交流にも触れ、
展示室内に目には見えない糸のように張り巡らされた作品・作家同士のつながりが示されました。
なお、今年は、劉生の逝去から90年の節目の年にあたり、
東京ステーションギャラリーなど3会場で「没後90年記念 岸田劉生展」が開催されます。
この展覧会に、当館所蔵の《黒き土の上に立てる女》と《手》が出品されます!
「岸田劉生の絵画の道において、道標となる作品」が集まる展覧会、見逃せません!
貸し出しに伴い、今年8月~来年3月まで、これらの2作品は当館ではご覧いただくことができなくなります。
その前に、ぜひ会いにいらしてくださいね。
◎次回予告
【似鳥美術館 これまでとこれから】
・日 時 : 2019年2月23日(土) 10:30~12:00(受付は10:00から)
・会 場 : 旧三井銀行小樽支店(お間違いのないようお願いいたします!)
・講 師 : 磯崎 亜矢子(小樽芸術村学芸部長)
・参加費 :各回一般1,500円、小樽市民1,000円、学生700円
※似鳥美術館観覧券1枚付き(1名様1日限り有効)
※ステンドグラス美術館にご入館の際は、別途チケット購入が必要です。
・定 員 : 30名(先着順)
・お申し込み: 参加をご希望の方はご予約が必要です
お電話又はe-mailにて、①氏名②住所③電話番号をお伝えの上、お申し込みください。
電話 / 0134-31-1033 e-mail / otaru-art-base-info@np-inc.jp
・協力・連携: 北海道立近代美術館、札幌小樽芸術文化・観光に関する連携協定