お足元の悪い中お越しいただきました皆様、誠にありがとうございます。

講師は北海道立近代美術館学芸統括官の五十嵐 聡美学芸員です。
冒頭で「今日の研究会で日本画を大好きになってもらえたら」と語られていた五十嵐さん。
日本画への愛に溢れた、温かい研究会となりました。
横山大観は近代を代表する日本画の巨匠であり、当館の4Fには現在、6点の作品が常設展示されています。

展示風景
そんな大観をはじめとする、近代日本画家以前の日本画や浮世絵のお話に始まり、時に油絵との比較も行いながら、「日本画の魅力とは何か」を丁寧に話し進めてくださいました。
また、親交のあった菱田春草や岡倉天心とのエピソードや、新しい物好きで流行に敏感だった姿など、大観の人間味溢れる一面も垣間見ることができました。

お話の中で五十嵐さんは、「絵の表面の立体感や絵の具の美しさは、写真では伝えきれない」と語られていました。
日々美術館で作品と直接向き合い、間近で触れる機会も多い我々スタッフは、まさしくそのお言葉の通りだと感じています。
似鳥美術館研究会では、毎回ご参加者様に似鳥美術館の観覧券をお渡ししております。
研究会にご参加された後は、ぜひ実物をご覧になっていただければと思います。
さて、今後の似鳥美術館研究会の予定ですが、
次回は9月8日(土)の10:30~、テーマは
「写実と装飾―東山魁夷・片岡球子・加山又造」
です。当館の収蔵作品を中心にお話いただく予定です。
お申し込みは開講当日まで受け付けておりますので、まだ間に合います!ぜひお気軽にお電話またはメールにてご連絡ください!
【写実と装飾―東山魁夷・片岡球子・加山又造】
・日時 : 2018年9月8日(土) 10:30~
・会場 : 旧三井銀行小樽支店
・講師 : 土岐 美由紀(北海道立三岸好太郎美術館副館長)
・参加費: 各回一般1,500円、小樽市民1,000円、学生700円
・定員 : 各回30名(先着順)
・申込 : お電話又はe-mailにて、①氏名②住所③電話番号をお伝えの上、お申し込みください。
電話 / 0134-31-1033 e-mail / otaru-art-base-info@np-inc.jp
今後の開催日程に関しましては、こちらの記事もご参照ください。→クリックで飛びます
皆様のお越しを心よりお待ちしております。