小樽芸術村 OTARU ART BASE

お知らせ

2018/11/14

似鳥美術館 新収蔵作品のご紹介① 岸田 劉生《村娘座像》


日に日に寒くなりますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
先ほど小樽市内では、雪混じりの雨が降っていました。


さて、先日似鳥美術館では展示替えを行い、
日本画・洋画・木彫などたくさんの作品が新たに展示に加わりました!!

そこで、この度の新展示作品のうち特にみなさまにご注目いただきたい作品を、
連載形式でご紹介します。


まずは、似鳥美術館3F展示室よりこちらの作品。

岸田 劉生《村娘座像》


1920年、水彩・紙、50.5×34.0cm

ふっくらとした赤い頬や輝く瞳に、
田舎の少女らしい素朴な美しさが宿る水彩画の傑作。

本作は、日本近代洋画を代表する画家・岸田劉生が、
もっとも充実した制作時期を送っていた鵠沼時代に制作されました。

モデルは劉生宅の近所に住んでいた「お松」という少女。
お松は“麗子像”で有名な劉生の愛娘・麗子の三歳年上で、よき遊び相手でした。

この時期の劉生は、本作のような“村娘”を画題とした作品を数多く制作しており、
まさしく劉生の代表作と呼べるシリーズです。



本作が加わり、現在似鳥美術館で展示中の劉生作品は4点となりました。
いずれも、劉生の画業を語る上で重要な作品です。

道内でも有数の岸田劉生コレクションを、ぜひお楽しみください。


みなさまのお越しを心よりお待ちしております。
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