小樽芸術村 OTARU ART BASE

お知らせ

2018/11/15

似鳥美術館 新収蔵作品のご紹介② 谷 文晁《孔雀図》

先日似鳥美術館では展示替えを行い、
日本画・洋画・木彫などたくさんの作品が新たに展示に加わりました。

そこで、この度の新展示作品のうち特にみなさまにご注目いただきたい作品を、
連載形式でご紹介します。


2回目となる今回は、4F展示室からこちらの作品。




谷 文晁《孔雀図》


金地彩色・紙本、125.5×241.0cm


江戸時代後期に活躍した絵師・谷文晁による華やかな衝立(ついたて)作品。

谷文晁は広く和漢洋の画法を学び、当時の関東画壇で中心的な役割を果たしました。

本作は、金地の大画面に文晁の《孔雀図》と息子である文二の《雁図》が表裏に描かれており、
宮城県の仙台青葉城に伝わった伊達家旧蔵品であったことが分かっています。
*現在、裏面の《雁図》はご覧いただけません。


似鳥美術館コレクションの軸である「近現代」から少し時代を遡る作品が加わったことで、
4F展示室にさらなる奥行きが生まれました。

江戸後期から明治、大正、昭和、平成。
時代の流れの中で受け継がれていくもの、変わっていくものに思いを馳せながら、
ゆっくり作品をお楽しみいただければ幸いです。


次回は、若くしてパリで急逝したあの洋画家の作品をご紹介します。
こちらも似鳥美術館では初の収蔵作家。
今回の新展示作品は、本当に盛り沢山です!


みなさまのご来館を心よりお待ちしております。


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