
今回はちょっと趣向を変えて旧三井銀行の外に出て「銀行建築探訪」をしました。
出発前に地元の建築史家、駒木先生から各建築について概要を解説していただき、「みどころ」の宿題を出され出発です。
探訪とはいっても、ほんの100メートル圏内にある3棟の銀行建築。
・日本銀行金融資料館
・旧第一銀行小樽支店(現トップジェント・ファッション・コア)
・旧三菱銀行小樽支店(現中央バス運河ターミナルビル)
研究会だけの特別体験!!各建築を管理されてるオーナーさんにお願いして普段は入れない箇所まで存分に見学させていただきました。
案内解説講師は先ほどご解説いただいた駒木先生、小樽市博物館学芸員の山本さん(ちょうど小樽の銀行が建てられた頃:近代の文化風俗研究がご専門です)、そして同じく博物館の石川館長です。

それぞれ35名ごとにグループになり、大人の遠足開始。
鉄骨構造により柱のない大空間が可能となった日本銀行の吹き抜けホールを二階会議室から見下ろし、
普段は縫製工場として利用されている旧第一銀行のヨーロッパ様式を模した柱飾りや天井装飾が意外とよく残されていることに感動し、
ビジネスビルとして開業した旧三菱銀行ビルの最上階講堂から北のウォール街の四辻の眺望を堪能しました。
実際に学び、現場を体験し、解説を聞くことで当時の小樽の活気にふれた1時間半。
まわった範囲はほんのちょっとした距離ですが、各講師、先生方とも近い距離でお話しを聞くことが出来、非常に濃密な研究会となりました。
ご協力いただいた関係各所、 先生方に心からお礼申し上げます。