小樽芸術村 OTARU ART BASE

お知らせ

2019/09/27

横山大観《山に因む十題 朝暉》展示についてのご案内

近代日本画の巨匠・横山大観の代表作の一つ《山に因む十題 朝暉》を、
似鳥美術館にて展示公開しております。


横山大観《山に因む十題 朝暉》  [81.2×117.2cm/紙本・彩色/額装/昭和15(1940)年作]


本作は、横山大観の《海山十題》と呼ばれる連作20点のうちの1点であり、
1940(昭和15)年に自らの画業50年と、皇紀2600年を記念した展覧会で発表されました。
「彩管報国(絵筆を採って国に尽くす)」を意図したこの連作は内覧会の時点で完売し、総売上金50万円は陸海軍に献納されたといいます。

《朝暉(ちょうき)》の「暉」は光や輝きの意で、画題は朝の光を意味します。
たらし込みの技法によって、山々と樹木、その周囲を満たす濃密な霧や清浄な空気が表され、
墨色の山々と冠雪した富士を結ぶように施された金泥は、その崇高さをいっそう際立たせています。

富士の秀麗な姿に日本の魂を象徴させた、大観71歳の傑作です。

小樽芸術村ではすでに、横山大観の《龍》《富士》などの作品を所蔵しており、
《山に因む十題 朝暉》が加わり、ますますコレクションが充実いたしました。

皆さまのお越しを心よりお待ちしております。


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