9月10日(日)に無事終了致しました。


小樽芸術村グランドオープン後初めての研究会でしたが、席の配置が変わりまして、
講師の方と皆様の距離がより近くなり、アットホームな感じのする、
芸術村が目指す、『地域密着型の勉強会』になってきたなぁと感じております。
今回のテーマは、『最後の支店長が語る「旧三井銀行小樽支店」』と題しまして、
三井銀行小樽支店最後の支店長、本間哲平氏をお迎えして、
銀行マン目線の北海道・小樽と三井銀行についてお話頂きました。

現在も石屋製菓株式会社常務取締役として現役バリバリでいらっしゃるためか、
お話もとても歯切れの良い、ユーモア溢れるもので、
会場も沸き立っておりました。
当時の家具(備品)は、ほぼ三越の特注品だというお話のときに、
『当時はニトリがなかったですからねーははは』とおっしゃってたのが
印象に残っております(笑)ありがとうございます。
ちなみに、本間さんは使いづらい、と話されてましたが、
使い心地はともかく、味わいのある、さすが三越特注品!!!といったような家具です。
展示してありますので、是非ご覧になっていただけたらと存じます。
最後、事前に頂いた質問にお答え頂いたのですが、
小樽が斜陽化したことに関しての質問で、その答えとして
『今の小樽の現状は、小樽の商人が消極的だったからというわけではなく、経済(石炭・木材・雑穀)の構造変化の結果』
との言葉があり、これは小樽だけではなく、日本全体にも言えますし、個人の人生にも言えることで、
大きな流れに乗れるかどうかということ、そして、仮に乗れなくて取り残されたとしても
その後、当時の遺産により、今現在観光地として発展しつつある小樽、
その栄枯盛衰、時間の流れを感じていただくのも、
この旧三井銀行小樽支店という建物を公開している小樽芸術村の役目かなぁと、
思いを新たにしたのでした。
次回は、第9回目となります。
旧三井銀行小樽支店の修復工事を実際に担当した方々にお話を頂きます。
募集に関しましては、後日またこちらでお知らせ致しますので、お待ち下さいませ。