

10月8日(日)、第9回三井銀行小樽支店研究会が行われました。
全10回を予定しております研究会、最後から1つ手前の今回のテーマは
『担当者が語る旧三井銀行小樽支店の修繕工事』
実際に修繕工事を担当した弊社の中原と、株式会社阿部建設の髙橋さんにお話を頂きました。
小樽芸術村のコンセプトとして
小樽の栄えていた時代に建てられ、実際に使用されていた建物の中で、
同時代に繁栄した美術・工芸作品を展示することによって
往時の時の流れを感じてもらう
というものがあります。
そのため、旧三井銀行小樽支店をはじめとして、小樽芸術村の4つの建物はすべて
出来うる限り、施工当時の姿を見ていただけるように、修繕致しました。
その工事の過程における、工事担当者としての感想を語って下さった2名、
少々内輪すぎる話もございましたが、
古い建物を修繕していく上で、気づいたこと、苦労したこと、職人への尊敬の気持ちなど
率直なお話を頂きました。
古い建物を有効活用していくために、そのまま残すべきところと、
最新の物をいれるべきところ、そしてそれをいつでも取り外せるような形にして、
後世にまで施工当時の姿を残していくこと。
小樽の他の歴史的建造物を修繕保存していくための指針にもなるようなお話だったと思います。
そして余談ではございますが、工事中、おそらく納期等で大変な思いをされながら、
寝る時間も取れないくらいに働きつめていたであろうお二人の姿を、
それでも笑顔で挨拶を返してくれる、そんなお二人の姿を
スタッフは思い出しながら聞いておりました・・・・。
次回はいよいよ最終回!『旧三井銀行小樽支店の建築の価値』というテーマで、
全10回にわたる旧三井銀行研究会の総まとめをして参ります。
お申し込みに関しましては、後日、このお知らせにて告知いたしますので
楽しみにお待ち下さいませ。