
摺りの実演と解説を行ってくださったのは、三代続く家業を継ぐ浮世絵版画の摺師・三田村努 氏です。
浮世絵版画の素晴らしい技術・伝統を後世へ伝えていくため、各地で普及活動をされています。
摺りの実演を行った作品はこちら。

河鍋暁斎《狂斎百図 水遊び》
水遊びを楽しむ子供たちが描かれた、にぎやかな一作。
集中して、一版ずつ摺りあげられていく様子を、ご観覧のお客様も固唾を飲んで見守っています。

摺り上がるごとに、感嘆の声が上がりました。
浮世絵が出来上がっていく様子を間近でご覧いただいたことで、その後の浮世絵展鑑賞もより楽しんでいただけたのではないかと思います。
たくさんの皆様のご来場、誠にありがとうございました。
現在開催中の浮世絵展会期中、旧三井銀行小樽支店にて三田村努 氏からお借りした《狂斎百図》の版木と摺り順序見本を展示しております。
先日スタートしました第二期の展示とあわせて、こちらもぜひご覧ください!