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旧三井銀行小樽支店の天井は、丸や四角、直線を用いた幾何学的な文様で装飾されています。
実は、設計当初の天井は今よりも手の込んだ装飾が予定されていました。しかし、おそらくは予算の縮小のために、現在の装飾に変更されました。
幻となってしまった天井の装飾。しかし、当初案の設計図面が、昭和2年に建物が完成した翌年の『建築雑誌』に掲載されています。
「三井銀行小樽支店本館新築工事概要」『建築雑誌』(昭和3年12月号)より転載
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当初案にはつる草模様やヘルメスの杖がデザインされ、三井家の象徴でもある「丸に井桁」の図案もあしらわれています。
この天井装飾が実現されていたら、建物の雰囲気はまた違ったものとなっていたでしょう。(山田)