小樽芸術村 OTARU ART BASE

お知らせ

2020/05/21

おうちで楽しむ小樽芸術村 第17回「広重の初公開作品《魚づくし》」


歌川広重《魚づくし ひらめ、めばるに桜》
画像が表示されない方はこちら

ひらめとめばるが画面いっぱいに描かれた、なんとも美味しそう(!)な一作。

こちらは、ただいま開幕を延期中の「生誕260周年 今こそHOKUSAI~江戸の人気絵師大集合~」にて初公開予定の広重作品です。

広重といえば、《保永堂版東海道五十三次之内》や《名所江戸百景》などが有名なので、名所絵師としてのイメージが強いかもしれません。

しかし、名所絵師として人気を集めた広重は、もう一つ浮世絵における新たなジャンルの確立に尽力したのです。
それが、草花や鳥獣、魚などを題材とした「花鳥画」でした。

細やかな感性で描き出される温雅な広重の花鳥画は大衆の心を掴み、商業的にも成功をおさめたそうです。

《魚づくし》は、魚の繊細な描写や豊かなモチーフの組み合わせから、広重の観察眼の鋭さと構成力の高さを伺い知ることができる、広重花鳥画の代表作です。
本展では、《ひらめ、めばるに桜》ほか、全4図を初公開予定です。どうぞお楽しみに。(金澤)

PAGE TOP