文化支援活動

小樽に新たな美術館を設立

小樽は、明治後期から昭和初期にかけて、物流・金融の要所として北海道経済発展の礎となった地域であり、往時を偲ばせる数々の歴史的建造物があることで知られています。
ニトリは、その代表的な建築である旧三井銀行小樽支店と旧高橋倉庫、旧荒田商会、旧北海道拓殖銀行小樽支店の4棟を活用し、明治・大正・昭和初期建築の保存・管理・研究を行うと同時に、自社で所蔵する美術・芸術品の中から時代背景にあったものを展示・陳列する美術館として設立しました。

「小樽芸術村」は、「ステンドグラス美術館(旧高橋倉庫)」と併設のミュージアムショップ(旧荒田商会)、「旧三井銀行小樽支店」、また、旧北海道拓殖銀行小樽支店を修復し、アール・ヌーヴォー・アールデコのグラス作品と、絵画・彫刻を展示する「似鳥美術館」からなります。
ニトリは、これまで「ニトリ北海道応援基金」などを通じて、道内の教育・観光・文化活動を支援してきましたが、企業メセナ活動の一環として本施設を開設し、北海道のさらなる観光発展に寄与すると同時に、国内外の多くの方々が優れた文化・芸術に触れ、情操を育み、感動を共有できる場所にしていきます。

旧三井銀行小樽支店
旧三井銀行小樽支店
ステンドグラス美術館

小樽芸術村新しいウィンドウが開きます

渥美俊一記念館を設立

東京都渋谷区にある渥美俊一記念館

「チェーンストア」という産業に対して、日本では長らく、自由や個性のない、面白みに欠けるものだという印象を持たれてきました。しかし、本来のチェーンストアというものは、特別に工夫された経営上のシステムによって「豊かな暮らし」を国民の大部分に提供する、社会的インフラなのです。そのような考えを提唱されたのが、故・渥美俊一先生です。
渥美先生は、1963年よりチェーンストア経営専門コンサルティング機関である「日本リテイリングセンター」を主宰され、欧米に比べて立ち遅れていた日本の流通業を近代化し、人々の生活水準を向上させるべく長年活動を行ってこられました。

ニトリは、「真のチェーンストアづくり」を生きがいとした渥美先生の考え方に共感し、「世界の人々の暮らしを豊かにする」というロマンを実現させるためにチェーンストア理論について学び、実践してきました。そして2015年9月、ニトリは渥美先生のご自宅を改装し、「渥美俊一記念館」を設立しました。
ニトリの社会貢献のひとつの形として、「渥美俊一記念館」の存在を通じ、渥美先生の志やチェーンストア理論をより多くの人々に伝え続けていきたい、そのように考えています。